凄い久しぶりの投稿になってすみません。ふぇのーるです。
現在技術士一次試験(化学)に向けて勉強中です!2次試験にも挑戦したいと思ってます(めちゃくちゃ難しいですが…。)もし合格出来たらこの試験についての過去問とかもお話しできたらなぁと思ってます。(臭気判定士試験と違い著作権についての文言はないため
こちらは堂々と引用案件で取り扱いできそうです。)
話は変わりますが!秋が来ましたよ!秋!涼しくなってきましたね!秋味ですよわーい⌬!!!
勉強するとか言ってブログ更新せず酒ばっかり飲みよって勉強進んでるの?
僕は芳香族アルコールなので同じ仲間の溶剤たちに溶けているようなもんですよ⌬(爆)?それはそうと雰囲気変わったね⌬?
女は常に進化していくものよ?
褒めろ。かわいいって言え。
はいはいかわいいっすね(棒)ー⌬
💢
秋といえばキンモクセイの季節?
つーことでみなさーん秋が来ましたよ!
秋と言えば街に香る香り高いあの花と言えばなんでしょう⌬!?
COSMOS🌸!!!!
コスモスのにおいが遠くからでもわかる犬並み嗅覚の持ち主がいてもいい🍆!!
でも今回はキンモクセイの香りの成分を主に見ていきたいと思うよ⌬!
確かにここ数日で外で香るようになったよね!
キンモクセイってどんな花?
キンモクセイの開花は桜の開花と真逆で通常は寒くなる地域から開花していきます(南下)。
金木犀の開花期間は、1週間弱と短く、見頃は開花から2~3日です。オレンジ色の小さな花が特徴で非常にパワフルな甘い花の香りを楽しむことができます。
春の沈丁花、夏のクチナシと共に三大香木に数えられます。
他の花とは一線を画す特徴的な強く甘いフルーティーな香りを持っているので、遠くからでも漂います。
ではこの香りの成分ってなんでしょうか?
キンモクセイの香り成分
キンモクセイは実はモクセイ(ギンモクセイ)の変種で、橙黄色の花を持つ品種が一般的に金木犀と呼ばれています。
2014年の論文で、3種類の色の違うモクセイ属の花について調べた論文がありました。
その論文によると3種類の品種で成分に微妙な違いはありますが、一般的には橙黄色の金木犀が一番強いと言われています。成分を比較した表をみてみましょう。
論文の表を見てみると酸化防止剤のBHTが検出されていたり、ちょっと突っ込みどころはあるものの成分に違いが見られました。
これらの花の匂いの官能的な感じ方でグラフ化すると以下の様になってると論じております。
引用:J Zhejiang Univ Sci B. 2014 Jul; 15(7): 638–648.doi: 10.1631/jzus.B1400058
これから他のモクセイに比べて金木犀はWOODY感は少し弱めですが、CITRUS感やFLORAL感が強いことが分かりますね。ただし、金木犀の香りはかなり遠くからでも感じとれますが、(モクセイ)ギンモクセイの香りはそれに比べて弱く、近くまで行かないと感じ取れないぐらいです。
花の香気を構成する成分で特徴的なものを見ていきましょう。
リナロール(linalool)
ベルガモットやスズラン、ラベンダー様の香気をもち、穏やかなフローラル感と爽やかでグリーンなイメージを持つ香気成分です。フレグランスではナチュラルなフローラルグリーンのトップノートを与えるのに寄与します。単品では金木犀の香りと感じることはないですが、ほとんどの多くの花の香気成分として含まれていて重要な香りです。
γ-デカラクトン(γ-decalactone)
金木犀特有な甘い香りの正体とも呼べる香りで、単品ではフルーティでピーチの様な香りがします。
臭気判定士の嗅覚テストで出題されるγ-undecalactoneとは炭素数が一つだけ少なく、強いピーチ香を持つγ-undecalactoneに比べて少し抑えられた香気ですね。拡散性はあまり高くないため、金木犀の香りが遠くまで届くのは他の成分の香りの寄与が大きいと考えられます。(実際に論文中ではそこまで香気に寄与していないとの見方でした。)
イオノン(ionone)
3種類の異性体があり、それぞれの香気が異なります。
α-iononeはスミレ(バイオレット-オリス)などの香気として、甘いFLORAL感、若干のWOODY感を持ちます。一方β-iononeはラズベリーやセダーウッドなどの香気でα体よりもWOODYな香気が目立ちます。γ体は嗅いだ覚えがありませんので割愛します笑
金木犀の香りでは、少しベリー様なWOODY感を感じる部分がこの成分の香りなのかな?と感じます。
そしてこの構造色とも関係しており、人参などで有名なあの橙黄色の色素であるカロテンが分解して作られます。
日本薬学会のHPではこのことより、色が強い方が匂いが強いと紹介してますが、先ほどの論文データからはイオノン金木犀にそんなに多くなくない?って思っちゃいました。(しかしながら、花の香気分析は非常に難しく例えば溶剤抽出方法の選択、SPMEの吸着剤選択などでもかなり検出成分差がありますしね。。。)
ただし、γ-decalactoneに比べて拡散性は非常に良いので、リナロールやその他軽い炭化水素と組み合わせて拡散性を獲得しているのでしょうか?これだけ科学が進歩しているのに解明や真の答えを得ることの難しさを痛感しますね。
リナロールオキサイド(linalool oxide)
オキサイドの名の通り、リナロールの酸化物です。リナロールの様なベルガモット様華やかさに少しお茶の様な渋みを感じるGREEN感、EARTY感、HERBAL感の香気です。
天然にはゼラニウムやローズにも含まれており、実際に様々なお茶にも含まれています。
金木犀の香りにも含まれており、橙黄色の品種ではリナロールと共に香気に寄与する重要な成分であると結論付けられていました。
次回は金木犀の香りの香水とか重要な香気成分を利用したものをちょっと紹介します。天然の香りとは成分が異なったりするのにかなり本物近い香りを演出する凄さは計り知れませんよね⌬
たまにはブログ更新しなね
大変ごめんちょ⌬
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